未知なる空間の開拓者、「JP-Scout」誕生

目の前に立ちはだかる「インフラ点検の壁」

天井裏、ダクト内、地下構造物――これらの空間は、インフラ点検における最難関とされてきました。非GPS環境、複雑な障害物と堆積する粉塵、そして暗所での視認性不足など、これらの課題は従来のドローン技術では解決が難しく、点検作業員にとっても高いハードルとなっています。また、こうした狭小空間では高度な操縦スキルが必要とされるため、ドローンの導入そのものが現場の負担となるケースも少なくありません。

JP Droneは、非GPS環境で高い飛行安定性を持つ「JP-1」を開発し、その自律飛行性能が評価され、数多くの現場で導入されています。その後も点検現場でフィジビリティ・スタディを行い、非GPS環境での自律飛行技術や衝突回避技術を進化させてきました。しかし、複雑で過酷な現場においては、これまでの技術やノウハウだけでは解決できない「インフラ点検の壁」に直面せざるを得ませんでした。特に、人も機械も到達できない狭小空間においては、その壁がより顕著に現れます。

私たちはこの現実を直視し、「どうすればその壁を越えられるのか」という問いを原動力に、新たな挑戦を始めました。この挑戦こそが、次世代ドローン「JP-Scout」の開発へとつながる起点であり、私たちの使命を明確にする転機となりました。

超えられなかった壁への挑戦: 「見えない領域・限界を超え深部へ」

その「壁」を超え、新しい地平を切り開くため、私たちは新たなプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトのビジョンは、「あらゆる空間にアクセスし、点検を可能にする」という挑戦的な目標に基づいています。

プロジェクトの中核である次世代小型ドローン「JP-Scout」は、これまで到達不可能だった深部狭小空間への進入を目指し、「JP-1」から更なる小型化と高性能化を追求しました。
圧倒的な小型化(183mm×197.5mm×60mm)と進化した自律飛行性能を両立させ、より高感度なカメラを搭載することで、暗所でも鮮明な映像を捉えることができ、深部狭小空間の点検精度を大幅に向上させます。

「JP-Scout」は高度な操縦スキルを必要とせず、防塵防水性能の向上によって劣悪環境下での安定的な飛行が可能な設計が施されています。これにより、点検作業員にとって扱いやすいだけでなく、安全性と作業効率も飛躍的に向上します。「JP-Scout」は単なるドローンではなく、インフラ点検の未来を切り開くための新たなツールです。

その先に:「新たな価値の創造」

「JP-Scout」は、次なる進化に向けたロードマップを描き、その進化により、新たな付加価値を生み出す次世代の点検ソリューションへと成長していきます。

「JP-Scout」は、単なる製品ではなく、未来に向けた成長を続けるプロジェクトです。私たちの挑戦はこれからも続きます――そして、これが始まりに過ぎないのです。

詳細については今後の発表をお待ちください。当社ウェブサイトにてご紹介していきます。
次世代ドローンが描く未来を、ぜひご注目ください。

圧倒的に小型化した「JP-Scout」 vs「 JP-1」

 

最新情報

現在、「JP-Scout」のリリースに向け、デモ実施機会や試験運用プログラムの準備を進めています。狭小空間の点検にお困りの方、実際の運用を視野に入れたご検討をされている方は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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